ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考」を勝手に読む 論理の中に偶然的なるものはない

「事物にとって本質的なことは、事態の成分たりうることである」とウィトゲンシュタインは述べます。

おそらくそれは現実に起こること、つまり事態にとって、事物は何らかの「事」に伴ってあることに意味があると解釈できるでしょう。

例えばコップに水を注ぐ、という事態を考えてみると、コップは水を注がれることに機能的な意味があって、それ自体ではなんら機能していないといえます。従って事態の成分としてなら意味があるといえましょう。

このことはウィトゲンシュタインが冒頭で「世界とは出来事たる一切である」と宣言したことを前提としています。

全てが出来事、もう少し砕いていえば、何かがおこっていること、eventだという大前提から、以後の論理が数学的に展開されているのでしょう。

この大前提から少しずつ考えていかないと『論理哲学論考』は理解不能です。

余談ですが、ウィトゲンシュタインのような哲学は分析哲学と呼ばれています。イギリスのケンブリッジ大学が本場のようです。有名なところでは、同じ大学の教授だったラッセルがいます。ラッセルは『論理哲学論考』の解説を書きました。

他の哲学者が理解できるということは、ウィトゲンシュタインは妄想を述べているわけではないということでしょう。

ここで、哲学と妄想の違いを説明します。哲学は事象の研究です。現実がどうなっているかを研究します。これに対して妄想とは一見哲学に見える観念の脈絡のない集合に過ぎません。

現実的であることは、学問にとって極めて重要です。小説じゃないのですから。世間には誤解がありますから、指摘したいと思います。

今日はこのあたりで。まだ2ページ目ですわ。



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